「プロフェッショナル仕事の流儀」先週放送分を見る。
今回は、92年バルセロナオリンピック陸上400m走のファイナリスト*1だった人物であり、今は大学で陸上のコーチをしている。大学生ばかりではなく、すでに卒業して社会人になった選手も、いまだ通ってくる。
この人はこういう。
「選手に乗り移る」
走っている選手を見て、その選手に乗り移ったように修正点を見つけ出すことだというのだ。
ただ、見つけた点は手取り足取りは教えない。短い言葉で要点だけ伝え、本人に考えさせる*2。
そして、10年先を見据えて、たとえ調子を崩している選手に対しても、教えず、鼓舞せず、見放さず、見守り続ける。
人間の器が大きくならないと、本当に成長しないと考えるからだ。
そして、成長を続ける自分を意識するために、「ゴールの先には、新しい自分がいる」と選手に伝える。そうやって、選手のモチベーションを高めていくのだ。
彼自身、ゴールの先にいる新しい自分に出会うため、選手とともに走り続ける。