合掌

本日の天気

今日は朝から曇り空で、日差しがなかったために気温も上がらなかった。最低気温は曇り空の割に下がっていて3.5℃だった。まあ、昨日が寒すぎたから、その余波だろうけど。最高気温は10.3℃で、朝の予想より上がらなかった。

明日は気温ががるらしい。

 

合掌

志村けんさんが新型コロナウイルス肺炎で亡くなった。

正直、もしかしたらと思っていたが、一報を聞いた瞬間、何とも言いようのない気持ちになった。

ああ、やっぱり駄目だったか、と……

重度の肺炎で、人工呼吸器ではなく人工心肺を使っていたということから、かなり厳しい状況だろうとは思っていたが、何とか持ちこたえてほしかった。

謹んでご冥福をお祈りします。

 

ちなみに、人工呼吸器と人工心肺では、全然違うことはわかると思う。

人工呼吸器は、まだわずかでも肺の機能が残っている人に使われるもので、チューブを鼻に通したり、マスクを付けたりして酸素を肺に送り込むことによって呼吸をさせるものだ。

対して人工心肺は、肺の機能がほとんど失われ、自分の肺ではもはや呼吸ができないほどになった人に対し、血管に管を通して体外に導き、外部の機械を通すことによって酸素を血液内に送り込み、体に戻すことによって肺(ひいては心臓)の機能を代替するものだ。

 

新型コロナウイルスに対しては、いわゆる「標準治療」は存在しない。どの国の医療機関も、対症療法で容体悪化を防ぎながら、もしかしたら効くかもしれない既成の薬を試しているという状態なのだ。

はっきり“これが効く”という薬がない状態で、手探りの治療が続いているのだ。“薬を試したけれど芳しくなかった”という患者に対しては、もはや本人の回復力にかけるしかないのだ。

だからこそ、迂闊な行動をとって、自分が感染したり、さらにほかの誰かにうつしたり、といった事態は避けなければならない。

一般人が出来ることと言ったら、以前も書いたが「手洗い・うがい」「咳エチケット」「感染リスクが高いところに出かけない」「気になる症状が出たら、いきなり病院に行かず、まずしかるべきところに連絡してからにする」

などといったことしかできない。でも、それを心がけることによって、自分自身の感染リスクを減らすことができ、さらには自分が起点となった集団感染を起こさなくても済む。

確かに10代・20代・30代といった若い世代は、重症化することは少ない。だが、まったくしないわけじゃない。

実際、外国の例では、若い世代の死亡例も報告されている。

普通の風邪やインフルエンザより軽い、などということはあり得ない。

普通の風邪は、合併症を併発させなければまず死なない。

インフルエンザの死亡率は、今の日本なら1%以下だ。

新型コロナウイルスの死亡率は、どんなに低く見積もっても3~4%ある。

軽い症状で済む人が8割とはいえ、その軽い症状の人が感染を広げれば、取り返しのつかないことになりかねない。

これ以上、悲しみを増やしてはいけない。