購入

近くのショッピングセンターに出かけたついでに、中にある本屋である本を買ってしまった。
それが、前々から新聞広告などで気になっていた「バッタを倒しにアフリカへ」という、思わずなんかツッコミを入れたくなるようなタイトルの本である。
しかし、日本人にはあまり馴染みはないのだが、世界にはとんでもない被害をもたらすバッタがいるのだ。
日本のバッタは、そんなに密集して発生したりしないが、大発生して密集状態で成長すると、ばらばらで成長するときとは全く違った形態に育つ種類のバッタがいる。
そういうやつは、大発生すると羽根が大きくより長距離を飛行することができるようになり、集団で長距離を移動しながら移動先の植物を食らいつくしていく。
数千万匹という大集団になると、まるで黒い雲のように地表を移動し、それが通り過ぎた後は緑のものが消えているということになる。今でもこの現象は起こるのだ。
この著者は、そういうバッタに“魅せられて”わざわざアフリカまで徒手空拳で出かけて行った“勇者”である。
何せ、「フィールドワークのデビューがサハラ砂漠」というとんでもない“ツワモノ”のひと。まだ第一章を読了しただけだが、先が思いやられる感満載である。
表紙の写真も文体も、おふざけ感満載だが、書かれている内容そのものはマジであり、ガチものである。
そういうやこういう脅威って、ファンタジーRPGのシナリオフックにならんかな〜。