夢を見た

朝、目が覚めた後にまだ時間が早かったので二度寝をした。
そして、夢を見た。
数年前に亡くなった父と、夢の中で会話をした。
夢の中で父は、なぜかお墓の話をしていた。どうやら、共同墓地に興味があるというような内容だったと思う。
私が父に、そういう話を振ったらしいことになっていた。
それで、調べてみるというようなことを言って、結局何もしなかったというような内容だった。
父の願い事を無視して悪かったなあという思いが、目覚めてもしばらく残っていたことを覚えている。
実際は、うちには都営の霊園墓地があって、同じお墓の中に祖母(父の母)も、叔母(父の妹)も、幼いころ亡くなった弟(もちろん息子)も眠っている。
寂しくないとは思うんだが、なんであんな夢見たんだろうな。
母の膝が悪くなってから、なかなか墓参りに行けないせいなのかもしれない。入院していた時から、子供の私らが行くより、妻である母が行くことのほうが機嫌がよかった父だから、墓参りに行くなら母も一緒じゃないと、と思うんだよね。子供が代理で行っても、墓の中でぶつぶつ文句を言いそうなので。
そういえば今まで、父の夢を見たことはなかったんだけどな。
父は亡くなる1年ほど前、誤嚥性肺炎で入院した際、気道と食道を分けてしまう手術を受け、声を出せなくなってしまっていた。
だから、しばらく父の声は聞いていないはずなんだが、夢の中の父は記憶にある声で、記憶にあるしゃべり方で、話してくれた。
今度はいつ見られるかわからない父の夢。もしかしたら、もう見られないかもしれないけれど、今日、見られてよかった。