たまたまそうなったが

今日は終戦記念日である。わかってはいたのだが、母がデイサービスに行く曜日で燻煙式殺虫剤を焚こうということにしてあったので、2〜3時間家を空けなければならない必然性から映画を見に行くことになった。
見てきた映画は風立ちぬ
これは本当にたまたまかぶったんだが。
そして映画の感想としては、「キャッチコピーの“生きねば”ってラスト直前シーンにかかってくる言葉だったんだ」
ネタバレは避けるが、印象的だったことをちょっと。
この映画、いわゆるSE(効果音)を人間がやっていると聞いていたんだが、ああ、なるほど。
ヒューマンビートボックスよろしく人間がやると、こうも生々しくなるんだねえ。
場合によっちゃ、無茶苦茶不気味だ。もちろん、そういうシーンで使われているんだけど。
露骨な戦争描写はないが、戦時体制に巻き込まれざるを得なかった当時の人々の精いっぱいが見えるような映画だった。
ショッキングなシーンはない。「もののけ姫」のほうがそういう意味でははっきり描いてある。
でも、あのシーンとシーンの間にどれだけの人が亡くなったのか……と思うと、夢は容易に悪夢に変わる。
私の亡くなった父は、端のほうではあったが東京大空襲体験者だ。
やはり、考えるべき時が来ているのだろうと思う。