ハウルの動く城

DVD観賞。
映画館で見て以来、久しぶりの動画*1
ドルビーサラウンドシステムフル稼働で、かなり満足。
場末の劇場の端の席で見るより、よっぽど音の具合はいい。
で、劇場で見たときも思ったが、この作品は「起承転結」が崩れてるんだよね。
以下、ちょっとネタバレになるのだけども、宮崎監督は、作っていてジレンマに襲われたのだそうだ。


ハウルの動く城」は、ヒロインのソフィーが呪いで90歳の老婆にされたところから話が始まるのだけれど、それで、呪いが解けてめでたしめでたしにしてしまったら、まるで年寄りが悪いもののようになってしまうと気づいて、頭を抱えたそうだ。
その結果が、ああいう一歩間違えたらグダグダになる構成になってしまったのだという。
でも、ちゃんと見られる作品になっているのが、やはり力量というべきか。
なんだかんだ言われるけれど、“まっとうに映画を作っている*2”という意味では、やはり偉大な監督だと思うよ。

*1:ロマンアルバムは、何度も見ていたが

*2:自分のセンス全開で、なおかつ興行的にも成功を収める作品を作っている