統計

今回の震災での、死亡が確認された人の死亡原因や、年齢などが発表された。
特徴としては、92%の人が溺死。3人のうち2人が65歳以上という結果だった。
つまり、あんな巨大津波が来なければ、犠牲者はもっと少なかったということ。そして、発生時間からして、高齢者だけが家にいたケースが多かったのだろうということだった。
こうしてデータとして示されてしまうと、やはりあの巨大津波が皆が想像もつかない大きさのものだったのだ、と改めて思う。
実際、TVで見たあの津波の有様は、現実の光景とは思えなかったし。
これからは、あの津波を想定に入れて、復興計画を立てないといけないんだけど……「元の土地に戻って暮らしたい」と思う人は多いはずだよね。
本当は高台に移転して、仕事場のみ海の近くという形にしたほうが安全ではあるんだが……


震災復興会議のメンバーに選ばれた人のひとりが、「瓦礫を集めて高い丘を作り、震災記念公園とするのと同時に、避難場所としての機能を持たせる」というのを提案したという話を聞いた。
たとえば、40m位の高さの小高い丘を人工的に作れば、そこの頂上には津波はまず届かないだろうし、頂上部分に水や食糧を備蓄しておけば、いざというときに役に立つ。
それなりの面積は必要とするだろうけど。


外国の例*1がTVで放送されていたのだが、それを見てなるほどと思ったのが、“復興庁を新設し、それを被災地に設置する”ということだった。
別に新しい役所を作る必要があるかどうかは置いといて、復興のための本部は被災地に置かないとダメだよね。あれだけ広範囲に被災してるし。
霞ヶ関に設置したら、絶対地元のニーズとずれるから。
……今の政府が、どこまで大胆に動けるか、疑問ではあるが……

*1:スマトラ島沖地震とそれに伴う大津波での被災地復興