ここのところ疲れているせいか、どうも眠い(笑)。
録画ビデオを見ていて、寝落ちしてるしね。
見たのは、「プロフェッショナル仕事の流儀」と「NHKスペシャル」だけど、前半は半分わからない(苦笑)。
特別編だったってことで、まあいいか、と。
「NHKスペシャル」のほうは、きっちり見た。
歴史の教科書にも載っている大化の改新だが、定説だったことがひっくり返りつつあるという話だった。
実は、首謀者である中大兄皇子と中臣鎌足のほうが保守派で、殺された蘇我入鹿・蝦夷親子のほうが、先進的な考え方を持っていたというのだ。
“専横政治を行う蘇我氏を排除し、政治改革の意図を持ってクーデターを起こした”のではなく、敵対勢力を退けるためのクーデターだったという。
大化の改新から18年、権力を握った中大兄皇子*1陣営が、白村江の戦いで現実を突きつけられた結果*2、唐の侵略が現実の脅威となり、律令体制を固めたというのが、真相だったらしい。
その中で、白村江の戦いでの倭軍の戦いぶりは、どこかの軍隊じゃないけれど、「自分たちが進軍すれば、敵はおのずから退く」などという“精神論”で唐の軍勢と戦っていたという。
“精神論”で勝てれば、世話ないぞ(苦笑)。
一度痛い目を見ないと自覚できないっていうのは、日本人の昔からの悪い癖なんだろうかねえ……
それはともかく、とても興味深い内容だった。
歴史書なんてものは、当時の権力者にとって都合のいい内容になるのは、当たり前だもんね*3。
蘇我氏は、大化の改新を輝かしいものにするための、スケープゴートにされたらしいという結論になっていた。
歴史には、そういう“運の悪い人々”は必ず存在する*4。
そういう人にスポットを当てた番組が、もっと放送されるといいね。