建国記念の日

本日、建国記念の日で祝日である。
もっとも、今年はオリンピックの真っ最中で、みんな意識がそっちにいっているので、あまり騒がれないんだが。
それもいいかもしれない。いつもいつも右と左で分かれて集会開いたりしていたりするからね。
そういうのが目立たないだけで、個人的には穏やかな気分でいられる。
日本みたいに成立が古い国は、いつ建国したかなんて、はっきりわかるはずはない。建国した日がわかる国は、若い国だ。そう、実は“今の中国”も、建国は新しい。受け継がれている思想は古いのだが、今の「中華人民共和国」は新しい国なのだ。アメリカも、はっきり建国の日がわかる国という意味では、比較的新しい国に入る。それでもさすがに三桁にはなったけどな。
大体、いつ「日本」となったのか。実は、読み方さえ、統一されていない。ある時は「ニッポン」だったり、またある時は「ニホン」だったり。どちらも間違いじゃない。
自分の国の読み方さえブレがある国なんて、そうはないんじゃないかね。
どこか曖昧模糊として、欧米社会に追いつこうとしていたら、いつの間にか少子高齢化という問題で世界の最先端を突っ走ることになってしまっていたこの国のこと、私は決して嫌いじゃない。
少なくとも、今みたいに生きていられるのは、日本という国に生まれたからだと思っている。
そういう意味では、この国に感謝している。