まあ、毎年のことだけど、憲法にまつわるいろいろな立場の人が、それぞれの主義主張を叫ぶための集会があちこちで行われた。
最近、なんかいろいろなことを言う人が多くなってきたが、「一言一句変えることはまかりならん」という人もいる。
でも、現行憲法が発布されたのはもう70年も前の話で、今の日本の情勢に合わないところも出てきているのも事実ではある。
一部の勢力が「憲法9条を守れ!」と叫んでいるが、もし憲法9条を厳密に解釈したら、自衛隊は限りなくクロに近いグレーな存在になるのは明白なのだが。
でも今の日本で、「自衛隊は憲法違反の存在だから、一刻も早く全面解体するべきだ」と叫ぶ人はあまりいないはずだ。
数々の災害派遣での経験から、こと災害救助に関しては、自衛隊は世界でもトップクラスの経験と実績を誇る組織でもある*1。
自衛隊がいないと、困ること多々なのである。
そして自衛隊の存在そのものが、憲法の解釈変更の末に誕生してるんだが、それには目をつぶるのかねえ。
まあ、どちらにしろ本当の意味で憲法を改正するべきかという論議が出てくるのは、まだ先のような気はするんだけどね。
ちなみには私は「現行に合わないところは修正するなり付け加えるなりした方がいい」と考えている派だ。手直ししたって、憲法の価値は失われない。
それでも「一言一句変えるな！！」と叫ぶ人はいるし、説得する気は毛頭ないけど。
*1:つまり、日本って国が世界有数の自然災害大国でもあることの裏返しなんだが
