円空展

今日は、上野の東京国立博物館に「円空展」を見に行った。
国立科学博物館のほうは時折思い出したように行っていたのだが、こちらはかなりのご無沙汰だった。
とにかく博物館まで行き、特別展のチケットを窓口で買い求めて入場。
円空仏を初めて見た感想としては、「木だ」。
知っている人は知っているが、円空仏は丸太を割り、それに彫り付けていたりということが多い。
だから、生々しい木の存在感が感じられるのだ。
顔は素朴だけど、一本の木をかち割って作り出された仏様は、長い間飛騨の人々に愛されていたのだと思う。
円空仏は、作り方が作り方だけに、実はあまり厚みがない。
それでも、正面から見ている限りそんなことは感じさせない迫力がある。
普段は見られないはずの背面には、鉈かなんかでかち割った後が残っていて、それをちゃんと見られるようになっていたものがあった。
それにしても、仏様以外に狛犬や柿本人麿座像なんかも彫ってたんだ。初めて知った。
像の大きさは、2mを超える大きなものから、掌に乗るようなものまで様々。
もともと円空という人は、大きな像を彫った時に必然的に出る木片を使って、“木端仏”という小さい仏像も彫っていたというから、驚くことじゃないけれど。
そして、これは絶対気のせいだとは思うのだが、会場でせせらぎの音が聞こえたようなような気がした。
動けないほどには混んでおらず、かといってガラガラというわけでもない。絶妙の人混み具合の中、一通り像を見て回った後、記念グッズを売るショップで図録*1円空仏を模した小さい木のマスコットを購入。
図録は後でゆっくり読み、マスコットは、専用の小さい袋を作ってそれに入れておこうかな、と考えている。
その後、初めてミュージアムショップを覗いてみる。
今は地下だが、間もなく一階に移転するとのこと。
そこで、柄の部分に名画の一部分をはめ込んだガラス製の爪やすりを見つけ、サンプルを使ってみたら結構具合がいいので購入する*2
ここのミュージアムショップには、収蔵品のレプリカなんかもあるのだが、ものすごいものも売っていて、漆蒔絵の硯箱などは、目を疑うような値段がついていた。おそらくは原寸大で、技法も当時のものを極力再現したものだと思う。
ちなみに「315000円」なり。
その後、昼食を食べて帰宅。
帰宅後、昨日投函するだけにしておいた申告書類を入れた封筒をポストに入れる。
そういや、薬を飲んではいるが、やっぱり鼻の調子はあまり良くない。マスクはしていたけどね。
早めに休んだほうがいいのかなあ。

*1:ちゃんと表紙がハードカバーに準ずるつくりだった

*2:購入したのは「月に雁」