祈りの日

今日は、広島に原爆が投下された原爆忌だ。
最近は、この日が何の日かわからない若者がいるという話を聞き、なんだかな、と思う。
今回の平和祈念式典には、アメリカの駐日大使が出席したというのが話題になっていた。
これに対し、エノラ・ゲイパイロットの子息が、それを批判するコメントを言ったということが報道されていた。
まあ、今までのアメリカ政府の教育の賜物であることは間違いないが。


「原爆を投下する事によって戦争が速く終結し、多くのアメリカ軍兵士の命が救われたので、原爆投下は正しかった」


それが、今までのアメリカ政府の公式見解であり、アメリカの一般市民の大多数の認識なのだ(最近、徐々に変わりつつあるのかもしれないが)。
新しく開発された大量殺戮兵器の威力を、一般市民で人体実験したようなものだった原爆投下を、本当なら全人類に対する罪である原爆の実践使用を、何とか丸め込もうとした結果、こういう解釈が生まれたのだろうとは容易に推測がつくが。
……本気でこう思っていたのなら、かなり度し難いがな。


8/9の長崎原爆忌では、キリスト教徒の多かった浦上地区が被害にあっている。
あの被爆マリア像を見ても、胸を張れるのだろうか。