へー

先週の日曜日のNHKスペシャル「エジプト発掘」第一回を見る。
ピラミッドの建設に関して、まったく新しい説を出したフランスの建築家の人の話。
建築家の視点で、考古学者とは違った考え方をした結果、非常に興味深い説を出していた。
ピラミッドの石積みについて、今までは外にまっすぐなスロープを作り、石を積み重ねていたという説があった。
この人の説は、下1/3まで外スロープで積んだら、あとはピラミッド内部に螺旋状のトンネルの石材運搬ルートをつくり、積み上げていったというものだった。
ピラミッド内部には、当時の内部トンネルが残っているはずだという。
で、20年くらい前にフランスの調査団がピラミッド内部を調査した結果があり、それによると、確かに螺旋状に内部に空間があるらしいという。
そして、なんだかよくわからないで残されているピラミッド内の大空間“大回廊”は、人の通る通路なんかではなくて、“王の間”と呼ばれるピラミッド内最大の部屋に使われた重い花崗岩*1を運ぶための釣合い重りを載せた台車が行き来する通路。で、その台車が行き来する事により、人力だけでは600人という人手が必要な花崗岩の運搬が、150人程度で済むという。一種のエレベーターのような構造な訳だ。
コンピュータによるシミュレーションの結果、台車やそれを吊り下げるロープの強度には問題がないということもわかった。
無論、これはただの仮説だ。
でも、それを否定する証拠も出ていない。そして、ピラミッド内に実際に残る構造や通路の傷などから、これらの仮説には矛盾はないという。
実際にはどうなのかわからないけど、面白い説だ。
どんどんいろいろな説が出てきて、そのうち真実が見えてくるんじゃないかな。

*1:重量60t !